エンジンの回転数を表示するための「タコメーター」
標準で搭載されていることが多いが、原付やスクーターなど搭載されていない車両も中にはあります。
ここでは、後からタコメーターを増設する方法を紹介。
タコメーターの選び方や、工賃の相場についても詳しく解説していきます。
・タコメーターを増設したい
・タコメーターの選び方がわからない
・パルス信号ってなに?どうやって検知するの?
どの車両でもタコメーターの後付けは可能
どのオートバイでも、タコメーターを増設することは可能です。
タコメーターを後付けする上で重要なのは「パルス信号」をどのように検知するか。
パルス信号とはエンジン回転数の電気信号で、これを元にタコメーターは回転数を表しています。
取り付け工賃の相場
電気式タコメーターの取り付けは配線加工が伴う作業ですので、工賃の相場は「5,000~10,000円」ほど。パルス信号の検知方法によって工賃は前後します。
気になる方は、一度見積もりをとってみましょう。
タコメーターは2種類ある
タコメーターには、「機械式」「電気式」の2種類あります。まずはそれぞれの特徴を紹介。
電気式
現在主流のタコメーター。回転数の検知を電気信号で行っており、デジタル式とも呼ばれる。
現行車種に搭載されているタコメーターはこの電気式。汎用性が高く、ほとんどの車両に取り付けが可能なことから、後付けをするなら電気式を選ぶようにしましょう。
この記事では、電気式のタコメーターを中心に解説をしています。
機械式
回転数の検知をギアワイヤーで行っています。
バッテリーレス車など電気式が使用できない一部の車両で採用されています。
タコメーターの選び方
- 好みの「デザイン」、欲しい「機能」で探す
- 「機械式」「電気式」か確認する
- 「12V」「6V」か確認する
- 「4st」「2st」に対応しているか確認する
好きなデザイン、欲しい機能で探す
タコメーターを選ぶときは「デザイン」と「機能」を重点に置くと良いでしょう。
メーターは目立つ場所にあるだけでなく、目にもよく入ります。車体にあったデザインにすることで、ドレスアップの効果を十分に果たしてくれるでしょう。
またタコメーターにも付随機能が様々ありますので、欲しい機能を絞ることで候補が絞られ選びやすくなるはずです。
車体に適合しているか確認する
欲しいタコメーターが決まったら、それが車体に取り付けができるか確認していきます。
確認する項目は以下の通りです。
- 「機械式」「電気式」どちらに対応しているか
- 「12V」「6V」どちらに対応しているか
- 「4st」「2st」どちらに対応しているか
「機械式」「電気式」の判別方法
先に、機械式のタコメーターを使用してる車両はほとんどありません。
機械式の特徴は、標準でタコメーターが搭載されており、ギアワイヤーが取り付けられていること。
車体に「ギアワイヤー」が使用されていなければ、電気式での取り付けになります。似た部品でスピードメーターケーブルがありますので間違わないように気をつけましょう。
「12V」「6V」の判別方法
一番楽に見分ける方法は「バッテリーを確認する」こと。バッテリーには必ず「対象V数」の記述があります。
とはいえ、現行車で6Vを採用している車両はありませんので、よほど古い年式でもない限り12Vであると思って大丈夫でしょう。
「4st」「2st」どちらに対応しているか
4st、2stではエンジンの構造が違うため、タコメーターの適合が変わります。現在は4stが主流なので、最低でも4stには対応しているものが大半ですが、中には両方対応しているものもあります。
電気式タコメーターの取り付け方法
電気式タコメーターは、「パルス信号」をどのようにして検知するかで作業方法が異なります。
検知方法は大きくわけて以下の3種類。個別に解説していきます。
- イグニッションコイルに接続(2st向け)
- プラグコードに配線を巻きつける(4st向け)
- 社外のCDIに接続する
イグニッションコイルに接続
イグニッションコイルに配線を取り付け、パルス信号を検知する方法。プラグコードからの信号検知が難しい2ストローク車向けの方法です。
パルス信号を検知できるのは、イグニッションコイルの一時側。イグニッションコイルに付いている「平型端子」が目印です。
配線分岐の方法は色々ありますが、平型端子を間に挟み込む方法が簡単でしょう。
イグニッションコイルの場所がわからない場合は、プラグコードを辿っていけば見つけやすいはずです。
プラグコードに配線を巻きつける
プラグコードに配線を巻きつけて、パルス信号を検知する方法です。配線加工の難度が低く、電気ノイズの少ない4st車向けの方法です。
やり方はとても簡単、プラグコードに数回パルス配線を巻きつけるだけ。
巻きつける回数、間隔は車両毎に違うためタコメーターの挙動を確認しながら行う必要があります。
手軽かつ安全に作業ができるため、オススメの検知方法です。
社外のCDIに接続する
CDIは、スクーターなどに採用されている点火装置です。
DAYTONAのような社外品の一部には、パルス信号用の配線が装着されているものがあります。(純正品にはありません)
作業はとても簡単。パルス用の配線をタコメーターに装着するだけ。
CDIにパルス用配線が用意されていたら、確実かつ最も簡単に信号の検知ができます。
うまくいかなったら他の方法も試してみよう
今回はタコメーターの後付け方法についてご紹介いたしました。
パルス信号の検知は、車体による個体差があります。上記の方法でうまく動作しなかった場合は、別の方法も試してみましょう。
ちなみに筆者は、全部試してみた結果”タコメーター自体がダメだった”という苦い思い出があります。
ぜひ諦めずにトライしてみてください。
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