難易度 | 作業時間 | 予算 |
---|---|---|
中級 | 60分〜 | 2000円〜 |
オートバイに「USBや電装品の取り付けを行いたい方」必見!
車体からの電源取り出しの作業をマスターすれば、各種電装品の取り付けも思うがまま。
こちらの記事では、メインキー連動での電源取り出しの方法について解説しています。
取り付けには専門知識が必要になりますので、しっかりと学んでから作業を行いましょう。
・USB電源を取り付けたい
・ACC電源の取り出し方を知りたい
・必要な道具、作業の注意点を知りたい
電源の取り出しはACC電源(アクセサリー電源)から行おう
電装品を取り付ける上で不安になるのが「バッテリー上がり」
ですが電装品が原因の場合、それは間違った取り付け方法をしてしまっていることになります。
電装品取り付けの基本は、メインキーと連動している「ACC電源(アクセサリー電源)」から電源をとること。
まずは作業を始める前にACC電源について理解しておきましょう。
ACC電源とは?
ACC電源(アクセサリー電源)は、メインキーをONにした時に通電する電源のこと。
キーがOFFになっている状態では通電しませんので、バッテリー上りのリスクを回避することができます。
電装品の取り付けは、「ACC電源から電気を取る」ことが大原則。間違ってもバッテリーから直接電源を取ってはいけません。
ACC電源が通ってる配線の見分け方
ACC電源の見分け方は非常にシンプル「キーをONにして使用できる電装品を探す」
代表的なのはブレーキランプやメーター周り、キーをONにして点灯する場所を確認してみましょう。
作業上の注意点
バッテリーのマイナス端子は外して作業をする
車体の電装品を取り扱うとき、「バッテリーのマイナス端子を外して」作業を行いましょう。
外しておくことで車両に流れている「ボディアース」を解除することができ、ショートが発生するリスクを無くすことができます。
作業に不安がある方は必ず行いましょう。
端子のカシメのやり方
配線加工をする上で「端子のカシメ作業」は必要不可欠です。
やり方がわからない場合は、別記事にて詳しく説明していますのでご確認ください。
使用する道具
USB充電器
使用するのは、「DAYTONA USB電源 2ポートタイプ」
DAYTONAさんのUSB電源シリーズは、簡単に取り付けができます。別記事にて紹介していますので、是非そちらをチェックしてみてください。
配線加工道具
何も持っていない方は「エーモン ターミナルセット(検電テスター付き)」を用意しましょう。
配線加工に必要な道具が一式入っており、入門セットとしてオススメです。
ここで紹介する作業は、全てセット内の道具で行えます。
使用する配線加工道具 | |
---|---|
電工ペンチ | 検電ペン |
ギボシ端子(オス&メス) | ギボシ端子(ダブル) |
検電ペン
通電を確認する道具です。電源を取る配線を見分けるために使用します。※上記で紹介した「ターミナルセット」に付属しています。
作業手順
- 作業前の確認
- 電源をとる場所の確認
- 配線を分岐させる
- 余った配線などを整理する
- 動作テスト
作業前に確認すること
作業を始める前に、以下の3項目を確認をしましょう。
- 電装品の点検
- 取り付け位置の確認
- 電子部品・配線の隠し場所
電装品の点検
点検する電装品 | |
---|---|
ヘッドライト | ウインカー |
テールランプ | メーター |
ホーン | エンジン始動 |
車体の電装品が正常に動作・点灯するか、作業前に確認しておきましょう。
取り付け位置の確認
USBポートの取り付け位置を確認しましょう。ハンドル周りなどがオススメです。
電子部品・配線の隠し場所
製品に付いている電子部品、余った配線を収納する場所を決めておきましょう。
タンク下やシートの中、外装の内側など、表からは見えにくい場所に収納することで見栄え良くなります。
電源をとる場所の確認
ACC電源(+)、アースポイント(ー)の取り出し場所をあらかじめ決めておきましょう。これから外す外装部品を最小限に抑えることができます。
「+」電源の確認方法
ACC電源の来ている配線に「検電ペンの先端を端子にあて、もう片方のクリップをアースポイントへ繋ぎます」
※アースポイントがわからない時は、「ー」電源の確認方法を参考にしてくさい。
キーをONにし、検電ペンに反応があったらACC電源の取り出しに使用できる配線です。
「ー」電源の確認方法
「検電ペンの先端を+電気(バッテリーの+など)にあて、クリップは車体のフレーム(ボディアース)につなぐ」
※バッテリーのマイナス端子に配線が取り付けられた状態で行いましょう。
その後キーをONにし「検電ペンに反応がでた場所」が、ー電源の取り出しに使用できるポイントです。
またバッテリーのマイナス端子を使用することも可能です。
配線を分岐させる
+電源を取る配線をに、USB用の枝分かれ配線を取り付けます。枝分かれする箇所は、作業のしやすい場所など好きなところで構いません。
配線の分岐方法
使用する部品は以下の通りです。
・ギボシ端子(ダブル)1セット
・ギボシ端子(オス)1セット
電源を取り出す配線をカットします。前後5センチ以上の余裕を持たせましょう。
車体側の配線に「ギボシ端子(ダブル)」を取り付けます。必ずスリーブを使用しましょう。
反対側には「ギボシ端子(オス)」を取り付けます。
コレで配線の分岐が完了です。長さが足らない場合は、延長用配線を使用しましょう。
配線分岐アイテムを使うのも手
配線の分岐作業が難しそうなときは、配線分岐用の製品を使用するもの手です。
別記事にて詳しく解説していますので、ご検討してみてください。
電装品を取り付ける
まずは電装品の配線を加工します。「+はギボシ端子(オス)、ーはクワガタ端子」を取り付けます。
USBポートを設置する場所から、電源を取る場所まで配線を通します。このときメインハーネスやフレームに沿わせるとキレイに仕上がります。
余った配線などを整理する
配線を通し終えたら、余分な配線やケーブルの途中にある電子部品をまとめて収納しましょう。
動作テスト
外した部品などを元に戻す前に、取り付けた電装品の動作テストをします。
同時に各種電装品が問題なく動作するかも確認しましょう。
問題なければ作業終了です。お疲れ様でした。
覚えて損なし!マスターすればカスタムの幅が広がる
今回はACC電源の取り出しを紹介させていただきました。
後付けする電装品は全てACC電源が前提ですので、やり方をマスターすることでカスタムの幅は大きく広がります。
是非、一度チャレンジしてみましょう。
感想・質問などはTwitter(@kyosuke400)にて受け付けておりますので気楽に連絡ください♪