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エンジン始動不良の原因は多岐に渡り、症状ごとに対処法が大きく異なります。

この記事では、効率よく解決へ導くためのトラブルシューティング対処法を難易度別に紹介しています。

急なトラブルでお困りの方や、レストアをしている方まで、無事にエンジン始動ができる手助けになると幸いです。

こんな方にオススメの記事

・エンジンがかからなくなってしまった

・エンジンの始動がスムーズにいかない

・どこから点検をしたらいいかわからない


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トラブルシューティング

下記の項目を順番に確認していただくことで、効率良く原因の特定をすることができます。
エンジン始動不良の原因は様々ですので、焦らず一つずつ確認していきましょう。

1, セルが回るか確認

回る
  • チョークを引いてみる(解説)
  • プラグキャップが抜けている(解説)
  • 次の工程へ
回らない
  • キルスイッチがOFFになっている(解説)
  • サイドスタンドが下りている(N以外)(解説)
  • ヒューズが切れている(解説)
  • バッテリーの電圧不足(解説)
  • 始動装置の不良
  • エンジン焼き付き

2, プラグの状態を確認

正常な焼き色
  • 次の工程へ
湿っている
  • エアクリーナーの状態を確認(解説)
  • 次の工程へ
消耗している/しばらく交換していない
  • プラグを交換する(解説)

3, 点火テストを行う

正常に火花が飛んでいる
  • 次の工程へ
火花が飛ばない/弱々しい
  • 点火装置の不良(解説)

4, ガソリンが流れているか確認する

流れている
  • 次の工程へ
流れていない
  • ガソリン不足(解説)
  • コックがOFFになっている(解説)
  • 燃料供給装置の不良(解説)

5, 圧縮を測定する

正常
  • 次の工程へ
圧縮が低い/ない
  • シリンダー、ヘッド、ピストン周りの不良

6, プラグを外した状態で、シリンダーにガソリンを少量入れ始動テスト

爆発の兆候がある
  • ガソリンの劣化(解説)
  • 混合気が薄すぎる
  • 二次エアの吸入
  • キャブレターが詰まっている(解説)
爆発の兆候がない
  • 点火時期の不良
  • バルブクリアランスの調整不良

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症状別の対処法

症状ごとの対処法を紹介していきます。難易度別に紹介していますので、初心者の方でも安心して活用いただけます。

特定の項目までのジャンプは下記の目次をご活用ください。

セルが回らない場合
初級 キルスイッチを確認する
初級 サイドスタンドが降りている
初級 キックを使用してみる
中級 バッテリーの電圧を確認する
中級 ヒューズが切ていないか確認する
セルは回るが、始動しない
初級 プラグキャップが抜けている
初級 ガソリンが切れている
初級 チョークを引いてみる(キャブ車)
中級 バッテリーの電圧を確認する
中級 プラグの状態を確認する
中級 プラグが点火しているか確認する
中級 エアクリーナーの状態を確認する
中級 ガソリンが流れているか確認する
中級 ガソリンを交換してみる(放置車)
上級 キャブレターの状態を確認する
上級 圧縮を確認する

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セルが回らない場合

【初級】すぐに確認ができること

キルスイッチを確認する

キルスイッチ

キルスイッチがONになっているか確認しましょう

キルスイッチは、ハンドルの右側にある赤いスイッチです。トラブル時にエンジンを強制停止させるためのスイッチであり、これが何かの拍子にOFFになっている可能性があります。

サイドスタンドが降りている

サイドスタンド

ギアがニュートラルになっているか確認しましょう

ギアがニュートラル(N)意外に入っている状態かつ、サイドスタンドが降りたままの状態だとエンジンは始動しないようになっています。

キックを使用してみる

キック

キックを使用したエンジン始動を試してみましょう

セルを回すよりも、キックを使用した方がエンジンは始動しやすい特徴があります。
キックでエンジンがかかった場合、バッテリーが劣化しているサインですので早急にバッテリーを交換しましょう。

【中級】工具が必要な作業

バッテリーの電圧を確認する

バッテリー電圧

バッテリーの電圧を確認しましょう

セルが回らない/弱々しく回る場合はバッテリーの劣化の可能性が高いです。電圧を確認してみて12.8Vを大きく下回っていれば交換してみましょう。

ヒューズが切ていないか確認する

ヒューズ

ヒューズが切ていないか確認しましょう

ヒューズが切れるとセルが回らなくなることがあります。付いている全てのヒューズが切れていないか確認しましょう。


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セルは回るが、始動しない

【初級】すぐに確認ができること

プラグキャップが抜けている

プラグコード

プラグキャップを抜き差ししましょう

プラグキャップがしっかりと取り付けられていないとエンジンは始動しません。見た目は刺さっていても接点がうまく出ていないこともありますので、一度抜き差しを行いしっかりと刺さっていることを確認してみましょう。

ガソリンが切れている

コック

コックがONになっているか/ガソリンが足りているか確認しましょう

コックがONになっている場合は、リザーブに切り替えて試してみましょう。

チョークを引いてみる(キャブ車)

チョーク

チョークを引いてみましょう

キャブレター車の場合、チョークを引くことでエンジンの始動がしやすくなります。無事にかかったらチョークは戻しましょう。

【中級】工具が必要な作業

バッテリーの電圧を確認する

バッテリー電圧

バッテリーの電圧を確認しましょう

セルが回らない/弱々しく回る場合はバッテリーの劣化の可能性が高いです。電圧を確認してみて12.8Vを大きく下回っていれば交換してみましょう。

プラグの状態を確認する

プラグ

プラグを外し状態を確認してみましょう

プラグの状態を見れば、どのようなトラブルが起きているのか見えてきます。

濡れたり湿っているのであれば、空気が不足しているのでエアクリーナーを確認しましょう。逆に白っぽく焼けていれば、燃料が不足していますので、メインジェットを変更しガソリンの供給量を増やしてあげましょう。

プラグが点火しているか確認する

火が飛んでいるか確認

プラグから火が飛んでいるか確認しましょう

プラグを取り外しプラグキャップを付けた状態で、フレームにプラグの先端を近づけセルを回します。先端から電気が流れれば火が飛んでいることになります。
飛んでいない場合は点火系統でトラブルが発生していることになります。

エアクリーナーの状態を確認する

エアクリーナー

エアクリーナーが汚れていないか確認しましょう

エアクリーナーが汚れていると、空気の入りが悪くなり不調を引き起こします。劣化しているようであれば交換しましょう。
また、エアクリーナーを外した状態でエンジン始動を試してみるのもアリです。

ガソリンが流れているか確認する

ガソリンが流れているか

ガソリンが供給されているか確認してみましょう

キャブレターのフロート室にガソリンが入っているか、ホースを抜いたりし燃料ポンプから正常にガソリンが流れているか確認してみましょう。
少し難易度の高い作業ですので、初心者の方は有識者に助けを求めましょう。

ガソリンを交換してみる(放置車)

ガソリンを新品に交換してみましょう

放置車などでガソリンを長期間交換していない場合は、劣化しているので一度新品に交換してみましょう。

【上級】オーバーホールなど重作業となるもの

キャブレターの状態を確認する

キャブレターOH

キャブレターのオーバーホールをしてみましょう

キャブレターの中身が汚れるとガソリンを供給できなくなってしまいます。特に放置車であれば一度オーバーホールを試してみましょう。

圧縮を確認する

圧縮測定

エンジンの圧縮を測定してみましょう

エンジンの圧縮を測定してみて、規定値よりも低い場合はエンジンオーバーホールが必要になります。
難易度の高い作業ですので、初心者の方は有識者に助けを求めましょう。


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まとめ

今回はエンジン始動不良について解説させていただきました。

始動不良の原因は様々あり、ここで紹介しきれていない事例もあります。息詰まった時は素直に信頼できるショップさんに依頼しましょう。

エンジンの動作に重要なのは「良い混合気」「良い圧縮」「良い点火」。一つでも不足するとエンジン不調を引き起こします。

トラブルを防ぐためにも、消耗品は定期的な交換を心がけましょう。別記事にて「消耗品の交換目安」を紹介していますので、そちらも合わせてご覧ください。

感想・質問などはTwitter(@kyosuke400)にて受け付けておりますので気楽に連絡ください♪