一般的な白熱電球に比べ”明るく、高寿命”なハロゲン電球。この記事では、高寿命の仕組みや、交換することのメリットを解説しています。価格を優先して白熱電球にしようと思っている方は一度目を通してみてください。
・ハロゲン電球について知りたい方
・ヘッドライトを明るくする方法を知りたい
・長持ちするヘッドライトの電球が欲しい
・ハロゲン電球にするとどれくらいお得なの?
ハロゲン電球ってなに?

電球内部に「ハロゲンガス」が封入されいている白熱電球の一種です。通常の白熱電球よりも明るく、高寿命なことが特徴です。
オートバイではヘッドライトに使用されており、ウインカーなどの電球には白熱電球が使用されています。
ハロゲン電球のココがスゴイ!

ハロゲン電球は一般の白熱電球と比較すると高価ですが、それを補って余るメリットがあります。
明るく、10倍以上長持ち!
ハロゲン電球の最大の強みは、「明るく、高寿命であること」
その明るさは白熱電球の約1.5倍、寿命は10倍あると言われています。
1000円ほどの価格差はあるものの、その費用対効果の高さからヘッドライトバルブとして純正採用され続けています。
一般の白熱電球も使用可能ではありますが、あえて採用する利点はあまりないでしょう。
ハロゲン電球にするとどれくらいお得なの??
電球の寿命を時間で表すのは難しいことですが約3ヶ月と過程したとき、ハロゲン電球にするとどれくらいお得なのか考えてみましょう。
| 白熱電球 | ハロゲン電球 | |
|---|---|---|
| 寿命 | 3ヶ月 | 30ヶ月 |
| 光源 | 徐々に暗くなる | 同じ明るさを保てる |
| 価格 | 450円 | 1,800円 |
| 年間 | 交換回数:4回 交換費用:1,800円 |
交換回数:0.4回 交換費用:720円 |
※バルブは、PH7,12V,15W/15Wを想定
※寿命を3ヶ月とした場合の一例
高寿命の仕組み

ハロゲン電球には「ハロゲンガス」が微量封入されていおり、「ハロゲンサイクル」を引き起こし、高寿命に繋がっています。
| ハロゲンサイクル |
|---|
| 1) タングステンの蒸発 |
| 2) フィラメント近傍のある温度域でハロゲンガスと化合しハロゲン化タングステン(気体)を形成。 |
| 3) 管壁温度が250℃以上に設計されているため、ハロゲン化タングステンが、管壁に付着しない(黒化しない) |
| 4) 対流で移動 |
| 5) 温度の高いフィラメント近傍でタングステンとハロゲンに分解。 |
| 6) タングステンがフィラメントに戻る。 |
引用:株式会社小糸製作所
暗くなってしまう原因

通常の白熱電球は、温度上昇により”黒い粉”が内部で発生しガラス面へ付着します。これが電球の光を疎外し暗くなる原因となります。この黒い粉の正体は、フィラメント(光る部分)から剥離した”昇華したタングステン”です。
ハロゲンガスの役割は、タングステンが黒い粉になりガラス面へ付着することを防ぎフィラメント部分へ戻すことです。
切れてしまう原因

フィラメント部分から剥離したタングステンが戻らない場合、フィラメントは折損を続け、やがて切れてしまいます。
ハロゲンガスはフィラメントの折損を防ぎ、高寿命へ繋がり、ガラス面は汚損することなく発光することができています。
