難易度 | 作業時間 | 予算 |
---|---|---|
初級 | 15分 | 工具による |
この記事ではバイクのチェーン調整の作業手順や必要な道具、調整の目安などをご紹介。初心者でも慣れれば15分でできるようになりますよ!
・自分でチェーン調整をしたい方
・チェーンの調整はいつやればいいの?
・チェーンはどれくらい遊びがあればいいの?
・必要なモノや、気を付けるポイントは?
チェーンを調整するタイミング
● シールチェーン(Oリングが入っているチェーン)
2000kmに1回
● ノンシールチェーン(Oリングが入っていないチェーン)
500kmに1回
● チェーンのたるみが「35mm以上」の場合は距離に関係なく行いましょう
Oリング(シール)が使用されているかで耐久力、調整頻度は大きく変わります。
調整を怠ると走行に影響がでたり、最悪の場合ハズレることもあります。
必要な道具
- Rシャフトを緩める工具
- 割りピン(使用されている場合)
- リアスタンド(センタースタンドがない場合)
Rシャフトを緩める工具
調整を行うにはリアタイヤのシャフトを緩める必要があります。(上記画像の場所)
必要な工具は車両によって変わるため、あらかじめ大きさを確認しておきましょう。
またRシャフトは大きなトルクで締まっているため、工具は長い方が緩めやすいです。
割りピン(使用されている場合)
割りピンの再利用は絶対にヤメましょう、必ず新品に交換します。
リアスタンド(メンテナンススタンド)
Rタイヤを浮かせることができるスタンドで、センタースタンドの付いていない車両は必要です。
チェーン清掃やタイヤの脱着などにも使用できます。
作業手順
- Rタイヤを浮かせる
- 合いマークを付ける、割りピンを外す
- Rシャフト緩める
- チェーン調整用のロックナットを緩める
- チェーンを調整する
- シャフトを固定する
Rタイヤを浮かせる
センタースタンドorメンテナンススタンドを使用しRタイヤを浮かせます。
【参考動画】メンテナンススタンドの掛け方
合いマークを付ける、割りピンを外す
※画像は使い回し
トルクレンチを持っていない方は、シャフトとナットに「合いマーク」をつけておきましょう。ボルトの締め付け位置を目視化できます。
割りピンが使用されている場合は抜きましょう。
再利用は不可能ですので必ず新品に交換します。
Rシャフトを緩める
左右にシャフトの頭とナットがありますが、ナットの方を緩めましょう。反対側もとも回りする場合は、工具を使用し押さえてあげましょう。
ナットは完全に外す必要はありません。タイヤが前後に動くようになれば大丈夫です。
チェーン調整用のロックナットを緩める
まずは車両前方側のナットを緩めます。これでロックが解除されチェーンの調整ができるようになります。
チェーンを調整する
一番張っている場所で調整する
チェーンは均一には伸びません。タイヤを回転させチェーンを動かし、一番張っている場所で調整しましょう。
調整用ボルトを緩めて(締めて)調整する
ボルトを緩める方向に回せばチェーンは張り、締める方向に回すとたるみます。
適正のたるみになったら、ボルトを回転しないように押さえながらナットを締めて固定します。
適正のたるみに調整する
指でチェーンのたるみを確認しながら調整しましょう。「25~35mmほど」が適正値となります。(オフロード車を覗く)
左右の目盛りの位置を合わせる
目盛りと目印を参考に左右同じ位置に合わせましょう。ココが合っていないとタイヤがまっすぐになりません。
シャフトを固定する
適正トルクは車両により異なります
最初に付けた合いマークを参考にシャフトを締めつけましょう。
トルクレンチを持っている方は、サービスマニュアルなどを参考に締めつけましょう。
割りピンの使い方
割りピンは必ず新品を使用しましょう。
締めつけ終わったナットとシャフトに割りピンを通し、両端を曲げて抜けないようにします。
穴の位置が一致しない場合
締め付ける方向(時計回り)に回し調整します。締め付ける角度は30°以内にしてください。
近い穴が過ぎた場合は一度緩めてから締めつけ直し調整しましょう。
最終確認
- チェーンのたるみは適正か?
- チェーン調整用ナットは締まっているか?
- 左右の目盛りは同じ位置にあるか?
- アクセルシャフトは固定されていますか?
- 割りピンは刺さっていますか?