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【バイク】法定12ヶ月点検完全マニュアル:作業手順や重要性など徹底解説

難易度 作業時間 予算
初級 60分〜 0円〜

こちらの記事では、バイクの【法定12ヶ月点検】について詳しく解説します。

法定点検は、バイクを安全かつ長く快適に使用するために必要不可欠なものです。
本記事では、12ヶ月点検の目的、主な作業内容、点検のポイントなどをわかりやすく説明していきます。

あなたのバイクライフをより安全で安心なものにするための参考になれば幸いです。

こんな方にオススメの記事

・愛車の総点検をしたい

・法定12ヶ月点検について知りたい

・点検の方法を知りたい


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目次

法定12ヶ月点検とは?

法定12ヶ月点検とは、車の安全性を維持するために「1年ごとに実施する定期点検」です。
ブレーキなどの制動装置からタイヤやエンジンの状態など、33項目の各部分が劣化していないか検査します。

一般的にはディーラーや中古車屋、用品店などに依頼する形になりますが、ご自身で行うことも可能です。
この記事では、ご自身でできるようにサポートして行きますので参考にしてみてくさい。

車検との違いは

12ヶ月点検と車検は似ているようですが、車検で行われる点検は「24ヶ月点検」であり、検査項目や目的が以下のように異なります。

12ヶ月点検 24ヶ月点検
点検項目数 33項目 約54項目
点検の目的 安心して運転できる状態を維持、運転に必要な部分を重視する 劣化や摩耗の可能性がある部品を点検し、故障やトラブルを未然に防ぐ

また12ヶ月点検とは異なり、車検は24ヶ月点検を行った証明として「点検整備記録簿」の提出が求められるケースもあります。

やらなかった(過ぎた)場合

「法定」と名がついているように、12ヶ月点検は行うことが法律で義務付けられています。
実施しなくても罰則そのものはありませんが、ユーザー自身の責任で実施しなければなりません。安全な走行のためにも行うように心掛けましょう。

どのタイミングで行うべき?

車検のように検査切れが発生するわけではありませんので、明確な検査時期はありません。目安として、購入から1年ごとにできるといいでしょう。
中古車を購入された方であれば、一番最初の総合点検としての活用もオススメです。


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12ヶ月点検にかかる費用・作業時間

料金表 ~125cc 126~250cc 251cc~
ノンカウル ¥8,800 ¥13,200 ¥19,800
カウル付き・スクーター ¥11,000 ¥15,400 ¥19,800

引用:2りんかんHP (※2024年9月現在)

12ヶ月点検はディーラーや用品店にて作業を承っています。
作業時間は、即日返しも可能なようですが、混み合っている場合は数日の預かりになるケースもあり得ます。

また、工賃や作業時間は、車両の排気量やエンジン形式などでも異なります。
詳細は店舗様へお問い合わせください。


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作業一覧

注意事項

消耗部品の「使用限度」は車両により異なります。
ここで紹介しているのは一例になりますので、正確な交換目安は「車両説明書」や「サービスマニュアル」をご参照ください。

点検項目一覧


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制動装置 9項目

ブレーキ・ペダル、レバーの遊び

確認すること

 ブレーキ(ペダル)レバーの遊び量を点検します。
「遊び」とは、ブレーキをかけ始めるまでの部分や、力を入れなくてもレバーが動く部分を指します。
ご自身が扱いやすい具合に調整しましょう。

ブレーキペダル及びレバーの効き具合

確認すること

 乾燥した路面を走行し、フロントとリヤブレーキを別々に作動させ、効き具合が十分であるかを点検します。

ロッド及びケーブル類の緩み、がた及び損傷

確認すること

 ブレーキを作動させた際に、ブレーキロッドやブレーキケーブルに曲がりや損傷がないか、取付部や連結部に緩み、がた、及び損傷がないか確認しましょう。

ブレーキホース及びパイプの漏れ、損傷及び取り付け状態

確認すること

 ブレーキホースやパイプの漏れ、損傷、取り付け状態を点検します。
ブレーキを作動させて、ホースやパイプ、接続部からブレーキ液が漏れていないか、ホースやパイプ、接続部に劣化や損傷がないか確認しましょう。

マスタシリンダ、ホイールシリンダ及びディスクキャリパの液漏れ

確認すること

 マスターシリンダーやキャリパーなどからブレーキ液が漏れていないか目視などで点検しましょう。
※ドラムブレーキの車両は対象外です。

ブレーキドラムとライニングとのすき間

確認すること

 ブレーキが引きずった状態になっていないか確認します。
タイヤを浮かせた状態で手で回すとわかりやすいです。
※ディスクブレーキの車両は対象外です。

ブレーキシューの摺動部分及びライニングの磨耗

確認すること

 ドラムブレーキで採用されている「ブレーキシュー」の摩擦材の残量を確認します。
残量が1-2mmほどになっていたら交換時期です。
ブレーキシューはホイールの内側に備わっているので、正確な残量の測定をするにはホイールの脱着が必要です。ですが、外側のインジケーターを確認することでも大まかの残量を確認できます。(上記画像)
※ディスクブレーキの車両は対象外です。

ブレーキディスクとパッドとのすき間

確認すること

 ブレーキが引きずった状態になっていないか確認します。
タイヤを浮かせた状態で手で回すとわかりやすいです。
※ドラムブレーキの車両は対象外です。

ブレーキパッドの磨耗

確認すること

 ディスクブレーキで採用されている「ブレーキパッド」の摩擦材の残量を確認します。
残量が1-2mmほどになっていたら交換時期です。
※ドラムブレーキの車両は対象外です。


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原動機 9項目

低速及び加速の状態

確認すること

 エンジンを暖機させた状態で、アイドリング時の回転がスムーズに続くかを点検します。
エンジンを徐々に加速したとき、スロットルに引っ掛かりがないか、ノッキングなどを起こすことなくスムーズに回転するかを走行するなどして点検します。

排気ガスの状態(CO.HC濃度測定)

確認すること

 排気ガスの色が白煙、黒煙でないかを目視などにより点検します。

エアクリーナエレメントの状態

確認すること

 エレメントを取り外し、汚れ、詰まり、損傷などがないかを目視などにより点検します。

エンジンオイル漏れ

確認すること

 エンジン周りやパイプ、ホース類からオイルが滲んだり漏れたりしていないか点検します。

燃料(ガソリン)漏れ

確認すること

 キャブレター、タンク、コック、ホースやパイプから燃料が漏れていないか点検します。

燃料装置のリンク機構の状態

確認すること

 スロットルグリップを操作し、リンク機構がスムーズに動くか確認します。
リンク機構はアクセルワイヤーが取り付けられているものを目印にしましょう。

スロットルバルブ及びチョークバルブの作動状態

確認すること

 スロットルバルブの点検はスロットルグリップを操作して確認し、チョークバルブはチョークレバーを操作して確認しましょう。
それぞれエンジンの回転数に影響が出るはずなので、それを目安にしましょう。

冷却装置の水漏れ

確認すること

 エンジンを始動させアイドリング状態で、ラジエータ、ホースなどから水漏れがないかを目視により点検します。
※水冷車のみ

エグゾーストパイプ及びマフラの取付状態及び緩み損傷

確認すること

 エキゾーストパイプとサイレンサーの結合部や取付部に緩みがないか確認します。
また、マフラーに穴などの損傷がないか目視で確認します。


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走行装置 4項目

タイヤの状態

確認すること

 空気圧が規定値か、タイヤにひび割れや偏摩耗などの異常がないか確認します。
また、スリップサインが全周にわたり、1箇所でも現れていないか目視で確認します。

ホイールナット及びホイールボルトの緩み

確認すること

 ホイールナット、ボルトが緩んでいないかレンチなどを使用し確認します。
また、割りピンの欠損がないかも確認しましょう。

フロントホイールベアリングのがた

確認すること

 ホイールを浮かせて手で回したとき、スムーズに回転し異音がないかを点検します。

リアホイールベアリングのがた

確認すること

 ホイールを浮かせて手で回したとき、スムーズに回転し異音がないかを点検します。


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動力伝達装置 5項目

クラッチレバーの遊び

確認すること

 クラッチレバーの遊びを点検します。
「遊び」とは、ブレーキをかけ始めるまでの部分や、力を入れなくてもレバーが動く部分を指します。
ご自身が扱いやすい具合に調整しましょう。
※スクーターは対象外

トランスミッションの油漏れ及び油量

確認すること

 トランスミッション周辺からオイル漏れがないかを目視などにより点検します。
※バイクはほとんどの車両がエンジンオイルで代用しています(一部車両、スクーターを除く)

ドライブチェーンの緩み

確認すること

 スプロケット間のチェーンの中央部を手で上下に動かし、チェーンのたわみが規定の範囲にあるかを点検します。規定値は約20〜25mm。
また、チェーンのサビや給油状態を目視にて確認します。
※スクーターは対象外

スプロケットの取付状態及び磨耗

確認すること

 スプロケットの取付ナット、ボルトに緩みがないかをスパナなどを使用し点検します。
スプロケットに摩耗や損傷がないかを目視などにより点検します。
※スクーターは対象外

ドライブベルトの磨耗及び損傷

確認すること

 エンジンを始動させアイドリング、空ぶかしの際に異音がないか確認しま。
また亀裂やひび割れ、異常摩耗がないかを目視にて確認します。
※ドライブチェーン車両は対象外


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かじ取り装置 1項目

ステアリングステムの軸受け部のがた

確認すること

 フロントホイールを浮かせた状態でフロントフォークを前後に動かし、がたがないか確認します。
またブレーキを効かせた状態でハンドルを前後左右に動かし、がたがないか確認します。


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電気装置 3項目

スパークプラグの状態

確認すること

 中心の電極部分の摩耗具合、損傷や汚れがないか確認します。

点火時期

確認すること

 エンジンを始動させ、正常にアイドリングや吹けあがりが確認できれば問題ありません。
※正確に測定するには専用工具が必要

バッテリーターミナル部の接続状態

確認すること

 ターミナル部に緩みや腐食がないか目視で確認します。


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車体 2項目

フレームの緩み及び損傷

確認すること

 フレームの接合部などに使用されているナットやボルトが緩んでいないか、フレームに損傷などがないか確認します。

シャシ各部の給油脂状態

確認すること

 レバーやサイドスタンドなどの動作部品に、十分な給油がされているか確認します。
スムーズに動作していれば問題ないでしょう。


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安心、安全なバイクライフを

法定12ヶ月点検は、バイクの安全性と性能を維持するために欠かせない作業です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを行うことで、トラブルのリスクを減らし、快適なバイクライフを楽しむことができます。

本サイトでは、他にもバイクのメンテナンス記事を公開しています。
ぜひ、この機会に自分のバイクの状態を見直し、安全で安心な走行を続けていきましょう。

メンテナンス作業一覧

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